ここ40年間で胃酸を出す細胞が1.35倍に増えたことが研究で明らかになったそうです。それを受けて逆流性食道炎が40年で9倍に増加。ガッテンでは胃酸の逆流によって起きる咳や中耳炎、歯が溶けるといった体の不調のほか、胃酸を抑える方法や対策について取り上げていました。
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逆流性食道炎増加は胃酸を出す細胞の増加が原因
胃液がどのようになったときに胸焼けが起きるのか。脂ものなどたくさん摂取すると、胃液がたくさん出ます。胃の上部にある噴門を通り抜けて漏れ出てしまう。これが胸焼けの原因。
食道は胃酸にさらされ続けると、傷ついてしまうことがわかっています。いわゆるこれが逆流性食道炎。
胸焼けが症状として現れることが多い。
胃酸が引き起こす症状 咳
43歳男性は4年前ある症状に。一度始まると止まらない咳に襲われた。空咳のようなコンコンというもの。
人と話している、食事のあと、夜寝ている時など、喉に違和感も出るようになった。
何度医者を変えて、その咳が胃酸の逆流が原因と判明。しかし、胸焼けは感じなかった。
胃酸で歯が溶けたケース
51歳男性、それは、胃酸が原因で上側の前歯をすべて失ってしまったという。40代のときに失ったという。
食事中に違和感を覚えたという。歯のかみ合わせに違和感があったという。その後、症状が悪化し1,2,3本と歯がボロボロになっていったという。
結局前歯を入れ歯にしたという。
難治性の中耳炎
一方、胃酸は驚くような症状を引き起こすこともあるという。耳鼻科の医師は、ある一人の耳の不調を訴える患者をみたところ、鼓膜の中に液体がたまっていたという。そして、この方は難治性の中耳炎になっていたそうです。
喉にトラブルを起こしたり、耳にトラブルが出たり、歯にトラブルが出たりと胸焼けだけではないという。
胃酸を出す細胞の増加
胃酸が逆流しやすくなった理由は、川崎医科大学総合医療センターの特任教授の春間賢先生によると、ここ40年間でみると胃酸を出す細胞の数は1.35倍にもなっているという。
それで、日本人お胃酸を出す力も上がっているという。
そもそもなぜ細胞が増えているのか
それは、肉を食べる量が戦後70年で3倍になり胃液が必要になり、細胞も増えたと考えられているとのこと。
ちなみに1日の胃液の量は2,3リットル
胃酸を抑えるにはお肉を食べすぎない
春間先生によると、生活の中で胃酸を抑える対策は、食事内容を改善することだという。
特に、お肉の食べ過ぎは良くないとのこと。量を沢山食べすぎないことが胃酸を抑える第一歩だということでした。
胃酸の逆流の簡単なチェック法
食後1時間から2時間によく次のような症状が出るという場合胃酸の逆流の疑いがあるとのこと。
胸やけを感じるあるは、人によっては胃もたれと感じることもあるとのこと。
よく口や喉に酸っぱいものがこみあげる場合やゲップが多い場合は腹八分目を心がけるようにするなど食生活を見直すことが大切。
寝る姿勢の工夫
胃液の逆流が気になる人は寝る姿勢に一工夫を加えること良いとのこと。
それは、上半身を少し上げる寝方とのこと。枕の下に厚手の毛布なら3枚ほど重ねるくらいがちょうど良いとのこと。